10%の才能と20%の努力、30%の臆病さと残り40%は運だ

モーリス・ロネ

冒頭のシーン
こんな天気の良い日に、とびきり暗い映画を持ってくる私って一体・・・

まあ、どこかのアニメのナレーションみたいなノリはここまでにして、今日は1963年制作のフランス映画【鬼火】をご紹介

いつものごとく、ストーリーはここね
勇気があるならクリック!
さてさて、この映画本当に暗くて、63年制作でありながらあえて白黒なんだけど、それがまた暗さに拍車をかけるんだよね、加えて劇中に流れるエリック・サティのピアノがまたこれが暗いんだな

簡単にストーリーを話すと、ニューヨークに妻を残している主人公のアランはアル中患者で病院では個室を与えられている。そして部屋の大きな鏡には、7月23日と書かれているのだが、この日付はアランが自殺をすると決めた日である。自殺を決行する前日に外出許可を得たアランは、友人たちに会いに行こうとパリに出かける。アランの中には、もしかして友人たちが自分の意志を変えてくれるのではないかと期待したのだが、結局は孤独感が増すだけで、自殺への意志がさらに強固なものになってしまう、そして病院に戻ったアラン、右手に銃を持ち左胸にあてる・・・このままアランは自殺してしまうのか?というのが大まかな流れ

ちなみに主演は「太陽がいっぱい」でアラン・ドロンの敵役だったモーリス・ロネ、この人はなんか屈折した役が多いと思うんだけど、風貌からそう感じるのかな

最初はただ自殺を扱った映画かなと思ってたんだけど、解説を見ると、監督のルイ・マル自身を主人公に重ねていると書いてあった。監督はもともと財閥の御曹司で、映画なんか撮らなくても暮らしていけるだけの身分にあるにかかわらず、あえて苦難の道を選んだ。そしてこの映画はもう一人の自分への決別という、すご〜く深いテーマがあるらしい・・

う〜ん、これがアメリカだと明るい暗さなんだけど、フランスだと心底暗くなる・・・何て言えばいいんだろう、哲学的な暗さ?うまい表現が見つからない

映画自体も、特に見せ場がなく、ただ淡々と事務的に進んでいく感じなんだが、死ぬと決めた人間には抑揚なんていらないんだなと思わせる

まあ、最初から最後まで計算されているんだろうけど、見るなら心してね
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