2008-11-03 03:21
りとの冒険(2NDヒート)−16
しいの年齢は見たところ10歳前後だろう。
くうも内面は同じ位だが、くうの方が骨太でガッチリしているし背も高いので、しいよりも年上に見える。
くうの年齢は本人から聞いた事がある気がするのだが、思い出せない。
本当に俺は他人の年齢や誕生日を覚える機能が、他人より劣っているのかもしれない。
高校受験のときに一番苦労したのが社会の歴史だ。
年号を覚えるのも苦労したが、時系列が解らない。
中大兄皇子と織田信長のどちらが古いかくらいは解るが、北条なんたらと足利なんたらとなってくると、もういけない。
きっと心のどこかで「どうでもいい」と思っているのだろう。
第一、学校で教わる歴史が本当に真実なのかは、その時代に生きていたヒトにしか解らない事なのではないだろうか。
いや、もしかしたらそれすらあてには出来ない。
一般人に隠された真実など歴史には数多く埋もれているはずだ。
今こうして異星に俺が拉致されている真実も正しく歴史に刻まれているかどうかも疑問だ。
怪しいゴシップ誌で報道されて、それで終わりなのではないだろうか。
しい「りとおじさん。また難しい事、考えてるね」
俺「俺の心を覗くのは、やめてくれ」
しい「そんな事言ったっておじさんのが一番面白いんだから無理だよ」
この子は、どうやら他人の顔の表情を見て心を読んでいる様だ。
大国のKJBだか何だかそんな感じの組織ではスパイがヒトの顔の細かな筋肉の動きで心を読む訓練がされている。
そんな事をマンガで読んだ事がある。
どうでも良い記憶ばかり残っている。
俺「俺の顔はそんなに面白いのかい?」
しい「うん。なんか二人いるみたい」
俺「なんだって?」
しい「りとおじさんは、中にもう一人いるよ」
俺「気持ち悪い事を言うなよ」
しい「本当だよ。だってわかるんだもん」
それは、きっと記憶を失う前の俺の事だろう。
知りたい気持ちもあるが、心の準備はまだ出来ていない。
俺「よしてくれ」
記憶を戻せばきっと、ひなとは居られない。
確信までは至らないが、そういう気がする。
大事な女性の記憶。
それだけは漠然と感じている。
妻であるひなが俺の失われた記憶について語る時にいつも感じていた違和感。
何かを隠している。
或いは嘘をついている。
その位は俺にでも読める。
だとしたら、俺は記憶を取り戻さない方が良いのかもしれない。
俺「頼むからそっとしておいてくれ」
しい「ダメだよ。ひなさんが可哀相」
俺「可哀相?」
そう言えば妻の事を忘れていた。
5人
もうそろそろ…
小野くんさん 2008/11/29 12:45
続きが気になってきましたよ〜
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小野くんさんへ
doremibabyさん 2008/12/12 01:46
突然、休載してしまって申し訳ありません><
ちょっと今リアルで忙しくって書けない状況です;;
でも、ちゃんと先は考えてあるんですよ
もうちょっとお待ちを
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